2005年頃以降に設置したTOTOのキッチン水栓で『水が漏れる』不具合が起きたら、もしかしたらこの記事が役に立つかもしれません。
『TH93A74Z2/Xパッキン(2個入り)』という部品で直せました。
ここでは『TKHG31PE/台付シングル13(台所)』という洗面所水栓を例に、その不具合を修理した時の詳細を見ていきたいと思います!
※当内容は不具合改善を約束するものではありませんので予めご了承願いますm(__)m
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どんな水栓が対象?
TKHG31型ほか多数。
水栓の品番が分からない場合は、下記リンクから製品品番確認できるかもしれませんので良ければ見てみて下さい。

また、下図のようにハンドルがビス固定で、バルブの上(下図:赤丸部)にビス穴が開いている場合は当記事と同様の修理になる可能性が高いです。

上図の『クリックユニット』が入っているのは後期型のエコ仕様。(水⇔湯にする時に「カチッ」と音が鳴る)
非常に似た作りですが、クリックユニットが入っていない物は従来仕様です。
※作業内容はそう変わりませんが、若干部品が違うので注意です。
今回の不具合について
水栓を使用すると本体の継ぎ目からジワジワと水が漏れだし、水栓の根元に水が溜ってきます。
今回は水栓本体内部で水漏れを防いでいるパッキンが怪しいですね。

不具合の関連部品について
今回は水栓内部のパッキン(以下:Xパッキン)を交換します。
COM-ET HPより引用
●Xパッキン…品番:TH93A74Z2/Xパッキン(2個入り)/希望小売価格:¥480(税込¥528)↓↓
※価格は2023/04現在。


今回はXパッキンで直りましたが、ごく稀にスパウト(上分解図:『41850R』)の内部が痛んでパッキンを交換しても直らない場合もあります。
その場合は『41850R』の交換も必要になります。
ですが、ここまでするなら意外と金額もしてしまいますし、水栓の取替も考えてしまいますね。。
●スパウト…品番:TH41850R/スパウト/希望小売価格:¥12,300(税込¥13,530)↓↓
※価格は2023/04現在。
ついでにバルブも替えるならこちら↓↓
●シングルバルブ部…品番:THF29R/シングルバルブ部/希望小売価格:¥9,850(税込¥10,835)↓↓
※価格は2023/04現在。
前述した『クリックユニット』が入っていない従来品にはこちらのバルブを使います↓↓
●シングルバルブ部…品番:THYF7R/シングルバルブ部(上げ吐水用)/希望小売価格:¥7,550(税込¥8,305)↓↓
※価格は2023/04現在。

Amazonでバルブを探していたらこんなものを見つけました↓↓
上記『THYF7R』の互換品との事。
こんなのあるんですね~、しかも2個入り!?
だとしたらすごいコスパです。
管理人も使用した事がないので、実際のところ互換性や耐久性がどの程度の物か保証はできませんが…。

作業について
いよいよ作業についてです。
作業前の注意
必ず元栓か止水栓で水を止めて下さい。
作業時間
私が作業する時は、順調にいけば、15~20分前後が多いです。
バルブ押さえが固くて手こずると、1時間以上かかる事もあります。
状況によってかなり時間と労力が掛かる事が有ります…
使用した道具
- 精密ドライバーやピックツール…インデックスキャップや細かい部品を外す際に使用。
- 六角レンチ(対辺3mm)…ハンドルを外す際に使用。
- ラジオペンチ…クリックユニットを外す時に使用しましたが、精密ドライバーやピックツールで代用可能。
- モーターレンチ…バルブ押さえを外す際に使用。固い場合は傷覚悟でパイプレンチなどの使用も要検討。
- 水栓固定工具(本体後ろに固定穴があるタイプのみ)…バルブ押さえを外す際に、水栓が回転しないように使用。

作業手順
分解の際にバルブに付いている施工説明書が参考になるかもしれません。
一応リンク貼っておきますのでご参考下さい↓
①安全確認します。
元栓か止水栓で水を止めます。
水を止める理由
水を止めなくてはならない作業で、水を止めずに作業してしまい家中が水浸しになったお客様を何度か目にしています。
もう本当に目も当てられませんでした…水は必ず止めましょう。
器具の止水栓は極稀ですが折れたりする事が有るので、固くて回らない場合や、ぐらつきが激しい場合は無理をせず家の水道メーターで止めるのが良いと思います。
②レバーハンドルを外します。
まず、ピックや精密ドライバーなどでインデックスキャップを外します。
奥にビスが隠れているので、ビスを緩めたら、ハンドルを持ち上げれば外れます。
今回のビスは対辺3の六角でした。

③クリックユニットを外します。
クリックユニットを取り外します。
乗ってるだけなのでつまんで持ち上げれば外れます。

④バルブ押さえを外します。
反時計回しで外します。
これが固いと時間が掛かります。
特にこの機種は固いのでモーターレンチと水栓固定工具(下図)を使って外します。

こんな感じで使用します↓↓

この機種は本当に固い事が多いです。
また、もしも水栓本体ごと(根元から)回ってしまう場合、そのまま無理に作業するとカウンター下で配管がねじれたりして痛んでしまい、漏水などにつながる可能性が有る為注意して下さい。
歯が立たない場合は素直にプロに頼んだ方が良いかもです。
⑤バルブを取り外します。
無事にバルブ押さえが外れたら、あとは本体の上(下図:赤丸部)にバルブが乗ってるだけなので持ち上げて外します。

⑥スパウトを取り外します。
スパウトの先端(下図:赤丸部辺り)を持って上下に揺すりながら持ち上げると外れます。

⑦Xパッキンを取り外します。
上下(下図:赤矢印部)にパッキンが付いている為、ピックなどで取り外します。

⑧逆手順で復旧させます。
Xパッキン・スパウト・バルブを取り付け、復旧していきます。
取り外し時と特に変わる所はありませんが、ポイントをまとめます。
Xパッキンが当たる面が、水垢や汚れで荒れていると、改善しない場合があるため清掃します。
汚れがひどい場合は目の細かい耐水ペーパーなどで面を馴染ませます↓↓

取り外す時と同様に、スパウトの先端を持って、上下に揺すりながら嵌めていきます。
スパウトを無理に押し込むと、Xパッキンがねじれたり、最悪変形したりする可能性があるため注意します↓↓

固定用の凹凸(下図:赤丸同士)を合わせるイメージで、本体の取付穴と、バルブの穴位置を合わせてバルブを乗せます↓

バルブ押さえをしっかり締め付けたら、バルブの軸が倒れる方に、クリックユニットの開けた方を合わせて取り付けます。

⑨ハンドルを取り付け、最終確認します。
ハンドルとインデックスキャップを取り付けたら作動確認と水漏れ確認し、異常が無ければ完了です。
まとめ・管理人の所感
あれもこれもと書いたらいつものごとく長文になってしまいました(^^;)
ややこしく感じられたかもしれませんが、バルブ押さえの固着や水栓本体の緩みが無ければ難しくない修理です。
ただ、くどいようですが、この手の機種はバルブ押さえがとにかく固い事が多いです。。
バルブカートリッジ交換もこの記事と施工説明書を見てイメージできる方は挑戦してみても良いかもしれません。
メーカーさんにメンテナンスを頼むと…いくら位だろう?
部品が安いのでそこまでしないと思いますが、手こずるようだと工賃で金額いっちゃうかもですね。。
以上、Xパッキン交換でした。
少しでもご参考になると嬉しいです。
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