1995年頃以降に設置したタンク式トイレで『タンクの水が止まらない』という不具合が起きたら、
もしかしたらこの記事が役に立つかもしれません。
『THYS6A/横形ロータンク用ボールタップ(整流)』・『THY444-6R/排水弁バルブ部』という部品で直しました。
ここでは『S791B/手洗付防露式密結形ロータンク』というタンクを例に、その不具合を修理した時の詳細を見ていきたいと思います!
※当内容は不具合改善を約束するものではありませんので予めご了承願いますm(__)m
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どんなタンクが対象?
S791B型・S771B型(他多数。)
今回の不具合について
「タンクの水が止まらない」以外にも、こんな不具合としてご相談を頂きます。
- 手洗いの水が止まらない。
- 便器の中に水が流れっぱなし。
- 水道メーターが回りっぱなし。
不具合の関連部品について
今回はボールタップ・排水弁を手配しました。
●THYS6A/横形ロータンク用ボールタップ(整流)/¥11,400(税込¥12,540)
*Amazonプライムの会員登録はこちら*COM-ET HPより引用
●THY444-6R/排水弁バルブ部/¥3,750(税込¥4,125)
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※品番・価格は2023/01現在。
部品の探し方は下記リンクをご参考下さい。
作業について
いよいよ作業についてです。
ざっとした流れは、
タンクから給水管を外す⇒ボールタップ・排水弁を交換する⇒逆手順で復旧する⇒水量などの調整をする
といった流れになります。
細かく見ていきましょう。
作業前の注意
必ず元栓か止水栓で水を止めて、タンクの水を抜いて下さい。
コンセントが有れば念の為に抜いてから作業する事をおすすめ致します。
水を止める理由
水を止めなくてはならない作業で、水を止めずに作業してしまい家中が水浸しになった方を見た事があります。
本当に目も当てられませんでした…水は必ず止めましょう。
器具の止水栓は極稀ですが折れたりする事が有るので、固くて回らない場合や、ぐらつきが激しい場合は無理をせず家の水道メーターで止めるのが良いと思います。
作業時間
私が作業する時は20~30分前後が多いです。
有ると良い道具
・タオル…汚れを拭いたり、こぼれた水を拭く為に用意した方が良いと思います。
・モンキーレンチ
作業手順
施工説明書を貼っておきますのでご参考下さい↓
①安全確認します。
元栓か止水栓で水を止めて、タンクの水を抜きます。
②タンク蓋を外します。
タンク蓋は置いてあるだけなので、少し持ち上げます。
手洗い部にホースがねじ込みでつながっている為、左回しで外すとタンクの蓋も外れます。
③給水管・ボールタップを取り外します。
モンキーレンチでナットを緩め給水管を外し、ボールタップの固定ナットも緩めてボールタップも取り外します。
④排水弁を取り外します。
レバーハンドルにつながっているクリップごと玉鎖を外します。
タンク底でつながっている排水弁の付け根を持ち上げて取り外します。
排水弁着脱の際は、取りついている棒が折れたりしないよう力加減に注意して下さい。
※当方、一回だけ折れて戻せなくなった事があります。
⑤新しい『排水弁』を取り付けます。
④の逆手順で、排水弁をタンクに取り付けます。
大小ともに『ガチッ』となるまで押し込んで嵌めます。
レバーハンドルにクリップを取り付ける際は、まずは長さなど気にせずそのまま取り付けます。
この時、玉鎖が絡まないよう注意して下さい。(下図参照)
⑥ボールタップの組立・取付をします。
施工説明書に品番ごとの組立方法が載っているので参考に組み立てします。
新しい部品についている袋ナットは、既設の給水管の物を使用しますので、今回は中のパッキンのみ使用して、残り(既設品に無い)部品は破棄します。
下図のナットは浮き球が外れないようにロックする為のナットなので締め忘れが無いようにします↓
※ここを締め忘れると、経年で浮き球が外れて水が出っぱなしになる事があります。
新しいボールタップを取り付けます。
念の為ボールタップ(タンク内)の向きが斜めになったりしていないか確認して下さい↓
※ボールタップが斜めについていたりすると、浮き球がタンクの内壁に干渉して上がりきらず、『水が止まらない』などの不具合が発生する可能性があります。
⑦最終調整します。
まずはタンク内の水量を調整します。
水が噴き出さないようにホースをタンク内に向けて下向きにします。
ピンクのリングを軽く引き上げて回転させ、『WL(ウォーターライン)』のライン付近まで水位を調整します。
調整が完了したらピンクのリングを下げてロックします。
COM-ET HPより引用
もしも「レバーハンドルを回しても水が出ない」など不都合が起きた場合は、下図:施工説明書を確認し玉鎖を調整します。
COM-ET HPより引用
個人的に…下図の部品を無くしたり、タンクに落として流してしまった事があるので注意してます↓
⑧逆手順で復旧します。
あとは逆手順で復旧させます。
手洗い管へ繋がるホースが、手洗い管へ繋げない時はアダプターの取付が必要な場合があります。
その場合は、下図施工説明書に沿って合うアダプターを取り付けます↓
COM-ET HPより引用
⑨最終確認します。
作動確認・漏水確認をし、異常が無ければ完了です。
まとめ・管理人の所感
通販サイトなどの部品レビューを見ているとDIYされている方も多いみたいです。
記事を読んでなんとなくイメージできる方はご参考になれば幸いです。
もし挑戦される際は落ち着いて、タンクが重いので注意が必要なのと、工具も使いますのでケガにもご注意下さい。
ちなみに今回は25000円程のご請求だったと思います。
以上、ボールタップ・排水弁バルブの交換でした。
少しでもご参考になると嬉しいです。
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