1995年頃以降に設置したタンク式トイレで『トイレが流すと水が漏れる』という不具合が起きたら、
もしかしたらこの記事が役に立つかもしれません。
『TH91540E/整流ジャバラ補修ユニット』という部品で直します。
ここでは『S771B/手洗付密結タンク』というタンクを例に、その不具合を修理した時の詳細を見ていきたいと思います!
※当内容は不具合改善を約束するものではありませんので予めご了承願いますm(__)m
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どんなタンクが対象?
S771B型・S710型・S721型・S730型・S731型・S770Bほか多数。
今回の不具合について
トイレを流した時に、タンクと便器を固定しているネジ付近や、タンクと便器の継ぎ目から漏れてきます。
不具合の関連部品について
古い部品はネットで探しても分かりやすい内部図面が出てきませんね…。
今回はタンクと便器の接続に使うパッキン・タンクと便器と固定するネジ部のパッキン、あとは念の為にタンクを取り外す時に一緒に外す細かな部品を手配しました。
COM-ET HPより引用
●TH91540E/パッキン/¥280(税込¥308)
※密結パッキン…タンクと便器の接続部に使う、今回メインのパッキンです。
●TS516DS/密結タンク取付ボルト/¥960(税込¥1,056)
※取付ボルト・パッキンセット…タンクと便器の接続部のネジ周りの部品です。
余裕があれば交換がおすすめです。
実際たまにここから漏れている事もあります。
●TH92178Z/減圧筒/¥530(税込¥583)
※減圧弁・パッキンセット…水圧調整しながらパッキンの役割をしている部品です。
今回の作業で外す部品なので念の為に手配しました。
●TH90678RW/フィルター/¥200(税込¥220)
※給水フィルター…水道管から流れてくるゴミを取る部品です。
今回の作業で外す部品なので念の為に手配しました。
●TH91610E/パッキン/¥160(税込¥176)
※給水管用パッキン…給水管の接続に使用するごく一般的なパッキンです。
今回の作業で外す部品なので念の為に手配しました。
フレキ用パッキンなど、市販のパッキンで代用可能です。
※品番・価格は2023/01現在。
排水の径が狭いタンクの密結パッキンは『TH91447S』(下記)になると思います。
●TH91447S/パッキン/¥290(税込¥319)
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部品の探し方は下記リンクをご参考下さい。
作業について
いよいよ作業についてです。
ざっとした流れは、
タンクから給水管を外す⇒タンクと便器の固定ナットを外す⇒タンクを外す⇒部品交換する
といった流れになります。
細かく見ていきましょう。
作業前の注意
給水管を外す為、必ず元栓か止水栓で水を止めて下さい。
ウォシュレットなどのコンセントが有れば念の為に抜いてから作業する事をおすすめ致します。
モデルによるのでしょうが、タンクは十数キロの重量があります。
タンクを抱える必要がありますので、御注意下さい。
作業時間
私が作業する時は30~40分前後が多いです。
有ると良い道具
・タオル…汚れを拭いたり、こぼれた水を拭く為に用意した方が良いと思います。
・モンキーレンチ
作業手順
①安全確認します。
元栓か止水栓で水を止めて、ハンドルを回して水が止まっていることを確認します。
便座も外せるなら外してしまった方が作業しやすいかもしれません。
②タンク蓋を外します。
タンク蓋は置いてあるだけなので、少し持ち上げます。
手洗い部にホースがねじ込みでつながっている為、左回しで外すとタンクの蓋も外れます。
③給水管を外します。
モンキーレンチでナットを緩め、フィルターなどの細かな部品を外し、タンクを外せる隙間を作ります。
④タンクと便器の固定ナットを外します。
モンキーレンチでタンクと便器の固定ナット(左右)を外します。
左右の固定ナットを外すとタンクの固定が一切なくなる為、急に倒れる事は無いと思いますが一応注意して下さい。
⑤タンクを外します。
タンクを外します。
タンクの中に排水しきれない水が残っている為、残水は便器内に流します。
※難しければ、給油ポンプを使ったり、タオルに吸わせたりといった手もあると思います。
あとは広くて作業しやすい場所にタンクを出しちゃいましょう。
⑥密結パッキンを交換します。
古いパッキンをキレイに除去し、新しいパッキンを取り付けます。
⑦取付ボルト・パッキンセットを交換します。
タンク外側のナットを緩めて、タンク内側からネジを引き抜きます。
パッキンの破片や汚れが残っている場合がある為、清掃しパッキンとネジを交換します。
※状況に応じてパッキンでは無く、Pシールを使うように指示があります。
私の経験では今の所パッキンで何とかなっています。
取付要領書下記リンク貼っておきますので良ければご確認下さい。
パッキンとネジを交換後にナットを締め付ける際は、締めすぎに注意して下さい。
陶器なので締め付け過ぎると割れる可能性があります。
⑧減圧筒を交換します。
古い部品を引き抜き、矢印の方向で新しい部品を取り付けます。
⑨タンクを便器に仮置きし、給水管を取り付けます。
タンクを便器に置いて仮締めし、給水管を取り付けます。
※先に便器をガッチリ固定してしまうと、給水管の位置が合わずに取付できない場合がある為。
フィルターの向きは水が入ってくる方を凹にして取り付けます。
・給水管締め付け時に、管のパッキン接地面にゴミやパッキンの破片などがあれば除去しておきます。
・給水管接続後に、ボールタップ(タンク内)の位置がズレていないか念の為確認して下さい。
※ボールタップの位置がズレると、浮き球がタンクの内壁に干渉して上がりきらず、『水が止まらない』などの不具合が発生する可能性があります。
⑨タンクを固定します。
タンクを乗せて左右の固定ナットを少しずつ交互に締めていきます。
先ほど同様、この時も割れ防止の為締めすぎには注意して下さい。
※パッキンが潰れてタンクと便器の凸部がくっつく位締まっていれば大丈夫だと思います。
⑩タンク蓋などを復旧・最終確認します。
あとは単純に逆手順で復旧させ、作動確認・漏水確認をし、異常が無ければ完了です。
まとめ・管理人の所感
ご自身で作業されたというお客様もいらっしゃるので、
記事を読んでなんとなくイメージできる方はご参考になれば幸いです。
もし挑戦される際は落ち着いて、タンクが重いので注意が必要なのと、工具も使いますのでケガにもご注意下さい。
ちなみに今回は15000円程のご請求だったと思います。
以上、密結パッキン交換でした。
少しでもご参考になると嬉しいです。
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