【開閉ユニット(TH577-6)交換】TMHG46W:浴室サーモスタット混合栓の水がポタポタ止まらなくなってしまった時の部品交換方法と必要な道具を解説します。

2005年頃以降に設置した浴室洗い場水栓で『水がポタポタ止まらない』という不具合が起きたら、もしかしたらこの記事が役に立つかもしれません。
TH577-6/開閉バルブ部』という部品で直します。
ここでは『TMHG46W/台付サーモ13 』という水栓を例に詳細を見ていきたいと思います!

※当内容は不具合改善を約束するものではありませんので予めご了承願いますm(__)m

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目次

どんな水栓が対象?

下図のような外観であれば今回の『TMHG46W』と同じ構造の場合が多い為、当記事と同様の修理になる可能性が高いです。
水栓が壁か台に付いているかや、ハンドルなど細かい所の形状に違いがあってもこのタイプであれば作業要領は大きく変わらないと思います。
品番は本体の後ろや下の方にラベルが貼ってある事が多いです。
別記事でご紹介しているCOM-ETから分解図で部品確認してみて下さい。

今回の不具合について

「水がポタポタ止まらない」以外にも、こんな不具合としてご相談を頂きます。

不具合内容
  • 水が出ない。
  • 水が出っ放し。
  • 右側のハンドルが空回りする。

状況によっては、「給水フィルターのごみ詰まり?部品へのごみ噛み?」とも思える症状ですが、このタイプはフィルター詰まりで全く水が出なくなる事も、部品へのごみ噛みでポタポタしてしまう事も少ないです。
部品を疑って掛かりましょう。

稀に本体が悪くなってしまっており部品交換しても直らない事があります。
その場合は水栓の取替が必要になる場合もあります。
こればかりはやってみないと分かりませんが…。ごく稀です。

サーモスタット混合栓の構造や他不具合については、良ければ下記リンクからご確認下さい↓↓

不具合の関連部品について

右側ハンドル(バルブ)が利かなくなっている為、右側ハンドルの部品を交換します。

正式な部品名は『開閉バルブ部』のようですが、『開閉ユニット』で統一して書いていきます。

COM-ET HPより引用

●開閉ユニット…TH577-6/開閉バルブ部↓↓
※似た品番が多いので注意して下さい。

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ハンドルを止めるにした時の『カチッ』が鳴らなくなったり、分かりづらくなってきていた為、下記2部品も交換します。
※詳細は下記『【参考】ハンドルの「カチッ」について』をご参考下さい。

●スペーサー…TH926101RW/スペーサー↓↓

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●ハンドル内ブッシュ…TH97590S/ブッシュ↓↓

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【参考】ハンドルの「カチッ」について

『止』の位置にした時に、スペーサーの突起(金属ばね)が、ハンドル内部ブッシュの溝(灰色の樹脂)にはまって「カチッ」とクリック感がするようになります。

作業について

いよいよ作業についてです。
10の工程でご説明させていただきます。

作業前の注意

必ず家の元栓か、止水栓で水を止めて下さい。

作業時間

私が作業する時は15~20分前後が多いです。

使用した道具

  • 精密ドライバー…ハンドルのキャップの取り外しに使用。(手順②)
  • プラスドライバー…ハンドルの取り外し・取り付けに使用。(手順②⑨)
  • ウォーターポンププライヤー…開閉ユニット押さえナットの取り外し・取り付けに使用。(手順④⑤⑦)
    ※このタイプは押さえナットに角がある為モーターレンチでも良さそうですが、工具を掛ける面が狭く滑った事があった為、管理人はウォーターポンププライヤー推奨です。

作業手順

ちなみに部品に取替要領書もついてましたのでリンク貼っておきますのでご参考下さい↓

開閉ユニット部交換要領

①安全確認します。

元栓か止水栓で水を止めて、ハンドルを回して水が止まっていることを確認します。

②ハンドルを取り外します。

ハンドルの切り欠きに精密ドライバーを入れてキャップを外します。
あとは奥にあるネジを外せばハンドルが取り外せます。

③インデックスを取り外します。

ハンドルを外すと灰色のスペーサーのような部品がありますので、割れ目の所からそっと少し広げて横に抜きます。
広げすぎると割れる可能性があるので注意して下さい。

④開閉ユニットの押さえナットを外します。

口の広いレンチまたはプライヤーで緩めます。
開閉ユニットのみ交換される方はスペーサーの横にある金属製のクリック板バネ(下図)を壊さないように注意します。

・スペーサーも交換される方は、クリック板バネも新しくなりますので気にしないで大丈夫です。
・クリック板バネが劣化で壊れて無くなっている場合もあります。

⑤開閉ユニットをプライヤーなどで取り外します。

まずスペーサーを取り外しますが、このタイプはスペーサーが短い為、押さえ金具と一緒に外れてくることもあります。
スペーサーが残った場合は下図の要領でマイナスドライバーでこじって外します。
※画像は別現場でのイメージです。

スペーサーが外れたらプライヤーで開閉ユニットを引き抜きます。
意外と固い場合があるので、抜けた時に勢い余って体勢を崩さないよう気を付けます。

⑥開閉ユニットとスペーサーを取り付けます。

開閉ユニットの溝にスペーサー内部の突起を合わせます。
※画像を撮り忘れた為、別現場でのイメージです。

位置を合わせて本体にグッと差し込みます。

⑦ナットを締め付けます。

時計回しで手で締めれるまで締めて、最後に口の広いレンチまたはプライヤーで締めこみます。

⑧インデックス(表示)を取り付ける

ナットの上に被せて軽く回すと、はまる場所があるのでそこで固定します。

⑨ハンドルを取り付ける

まずハンドル内のブッシュを交換します。
ブッシュははまっているだけなので、古いブッシュを引き抜きます。
ハンドル本体とブッシュに3か所凹凸があるので、合わせて新しいブッシュを取り付けます。

次にハンドルです。
ハンドルを取り付ける前に、開閉ユニット軸先端の平らな面を真上(12時)に向けます。
軸の平面が真上(12時)だとハンドルが『止』の位置で取り付きますので、その位置でハンドルを軽く押し込みます。
(平らな面が最初の状態(4時)だと、ハンドルが『シャワー全開』くらいの位置になっています。)

焦って白い軸をあれこれ回すと、取り付き方によってカランとシャワーが逆になったり混乱する可能性があるため注意して下さい。

最後にハンドルを回して「カチッ」となる位置(『止』付近)でグッと押し込み、ネジを締めこんでキャップをします。

⑩最終確認

分解した個所から水漏れが無いか?キチンと水が止まっているか?確認し異常が無ければ完了です。

まとめ・管理人の所感

あぁ、またややこしい感じになってしまいました。
ライティングスキルが欲しいこの頃。。笑

作業自体はDIYされた方を何人も見てるので、記事を読んでイメージできる方は挑戦してみても良いかもしれません。
もし挑戦される際は落ち着いて、工具も使いますのでケガにも気を付けて下さい!
今はホームセンターやネットを覗くと、安いメーカーさんだと1万そこらでサーモ水栓が売ってたりもします。
予算と状況と加味して考えてみるのが良いかもしれません。
また機会があれば水栓交換の記事を書きたいと思います。

以上、開閉ユニット交換でした。
少しでもご参考になると嬉しいです。

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