下図のようなタンクを『ダイヤフラム式タンク』と言います。
タンク内浮球の付け根がナットやビスで分解できるようになっており、そこに『ダイヤフラム』というパッキンの弁が入っております。
現在主流の構造で、従来の『てこ式』(風船のような大きい浮玉のタイプ)と比べると、水圧の影響を受けづらく水切れが良いタンクです。
年代によって部品の位置や形状が違う場合がありますが、基本的な構造はほとんど同じです。
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内部イメージについて
ここからは『SH391BA/手洗付密結タンク』というタンクを例に書いていきます。
※年代によって少し部品の形が違うことがあるようなのでご参考まで。
分解図はこんな感じです↓
COM-ET HPより引用
ざっくり部品を割り当てるとこんな感じです↓
主要部品の役割と修理について
そもそもの耐用年数について
そもそも何年位が使用の目安か気になると思います。
業界的には…
- タンク本体…20年
- タンク内部品…10年
と言われているようです。
なので、中の部品をメンテナンスしながら、20年位の使用が目安ということになるかと思います。
まぁ…あくまで設計上の目安でしょうから、現実は20年以上経っても使えている方がかなり多いですね。
①『レバーハンドル』について
水を流す為に排水弁を引き上げる役割をしています。
玉鎖を通じて排水弁とつながっており「大」と「小」で排水弁の動きを調整しています。
修理…使用「15~20年」前後が多いです。
費用…業者さんに頼むと「7000~12000円」前後が多いです。
(あくまでも参考程度でご認識ください)
②『排水弁』(フロート)について
タンクに溜めた水を便器に流す役割をしています。
排水弁に付いているパッキンが、タンク内の水が抜けないように押さえてます。
レバーハンドルを上げるとつられて上がり、便器に水を流します。
修理…使用「7~12年」前後が多いです。
費用…業者さんに頼むと「8000~13000円」前後が多いです。
(あくまでも参考程度でご認識ください)
③『ボールタップ』について
タンクに溜める水の出し止めをしています。
タンク内の水が無くなると、浮球が下がりボールタップ内のダイヤフラム(給水弁)が開いてタンクに給水し、満水になると浮球が上がりダイヤフラムが閉じて水が止まります。
※ボールタップの仕様によって、手洗いや便器に水が行くものと行かないものがあります。
浮球については下記リンクで詳細ご説明しておりますので良ければご確認下さい↓
修理…使用「10~15年」前後で、ダイヤフラムの交換が多いです。
費用…業者さんに頼むと「15000~20000円」前後が多いです。ダイヤフラムのみであれば10000円以内で済む事が多いです。
(あくまでも参考程度でご認識ください)
※1.『オーバーフロー管』について
ボールタップの故障などで水が止まらなくなった時に、タンクの外に水があふれないように便器内へ排水する役割をしています。
※2.『手洗い管』について
タンク内へ入る水を手洗い管の方へ分岐させて、タンクの上で手を洗えるようにしています。
手洗いから出た水は、タンク蓋の穴を通じてタンクの中に戻ります。
まとめ・管理人の所感
いかかでしたでしょうか?
ダイヤフラム式タンクは従来型と比べると少し華奢ですが、水切れも良く修理も手軽なタンクです。
(最近の節水タイプはごちゃごちゃしてて分かりづらいですが…)
個人的には、ボールタップを修理する頃には排水弁もそれなりに痛んでいると思うので同時に修理してしまうのがおすすめです。
以上、「ダイヤフラム式タンクの構造について」でした。
少しでもご参考になると嬉しいです。
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