先日、1990年頃以降に設置されたTOTO洗面所水栓『TL390ARX/台付サーモ13』の取替をしました。
本当はすごく立派な水栓でお客様もお気に入りのようでしたので、メンテナンスさんへ修理依頼してみたのですが…
ギリギリまだ部品はあるが年数がかなり経っており歯が立たちません。
確認しましたが適合する取替用の水栓も無い為、洗面台ごとのお取替えをご検討頂けないでしょうか…
との事でした。
確かに長期間使用した水栓は接続の所などが固まってしまい分解できなくなる事もしばしば…。
私も現場でどうにもできず何度か泣きそうになった事があります笑
「25年はもう限界か…仮に修理しても次いつまでもつか…」と、お客様と相談して修理は断念しましたが「なるべくなら洗面台ごとの取替は避けたい!」(洗面ボウルも立派でしたからね)というご要望にお応えして水栓のみお取替えしました。
結論から言うと『TL362E1S/台付シングル混合水栓』と『THK31/ふさぎふたセット』という部品の組み合わせ対応でお取替えできました。
実際に取替えた写真もまじえて詳細を見ていきたいと思います!
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どんな水栓が対象?
水栓品番:TL370型・TL390型
※洗面台品番:LDN750M/LDN750T/LDN751M/LDN751T/LDN752T他に付いている可能性が高いです。
品番ラベルが見つけられなくても、下図のような外観の場合は当記事と同内容になる可能性が高いです。
そもそも本当に洗面台ごと替えなきゃいけないの?
メーカーとしての見解は間違いなく「洗面台ごとの取替(水栓のみの取替不可)」になってます⇓
COM-ET HPより引用
なぜ水栓のみで取替が出来ないのかについては…
- このシリーズは洗面台自体も年数が経っており耐用年数を超えている。
- 経年劣化による別不具合や被害(排水管からの漏水など)が起きかねない。
- この洗面台シリーズに現行の水栓が支障無く使えるか検証できていない(保証できない)。
などの理由があるようで、メーカーの公式対応では「洗面台ごとの取替(水栓のみの取替不可)」になっています。
…が!調べてみると、実は物理的には取り付けできる方法が存在しました。
その為、公にはしませんが「現場責任でどうぞ」の世界で対応可能になっているのかもしれません。
メーカーとして公式対応はできないが、リスク承諾により「現場責任」で水栓のみの取替は可能。
使用する部材について
今回使用したのは下記部材になります。
● TL362E1S/台付シングル混合水栓
(ネットでまだ流通しているようですが、在庫限り?廃番になってしまったみたいです…)
この水栓にこだわらなくても今主流の取り付けサイズの為、取付条件が合えば(穴径が35㎜)他社の水栓でも付けれると思います。
ちなみに後継品は『TLS05301J/台付シングル混合水栓/\56,100(税込\61,710)』でハンドルの形状違いの物が有るようです。
※価格は2021/06現在。
●THK31/ふさぎふたセット/¥5,900(税込¥6,490)
※価格は2021/06現在。
●フレキホース・ニップル/市販品
(水栓本体ホースの長さが変わって付けれない時は、フレキホースやニップルを使って取付位置を調整します)
そして、この『THK31/ふさぎふたセット』の施工書に取り付けについて答えが載っています。
COM-ET HPより引用
『TL390型』の水栓も、この洗面台以外に一般的な洗面カウンターなどにも付いている事があるでしょうから、それ用に設定されている部材なんだと思いますが、これを使ってなんなり対応可能でした。
作業について
いよいよ作業についてです。
…が、すみません。
作業写真を撮り忘れました(^^;)
作業前の注意
必ず元栓か止水栓で水を止めて下さい。
水を止めないで作業すると水が噴き出してしまいます。
この水栓は年数が経っている為、水道メーターで止めた方が良いかもしれません。
(止水栓内のパッキンも劣化している為、劣化具合によっては止水栓を開け閉めする事で水漏れする可能性がある為)
作業時間
私が作業した時は1時間前後だったと思います。
実際に使った道具
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- カッター
- モンキーレンチ(大・小)
- バケツ(水受け)
- 立水栓用締め付け工具
※何も考えず手持ちで合う物を使用しましたが、図面を観る限り対辺(サイズ)は古い水栓の取り外しに46mm、新しい水栓の取り付けに37mmを使ったっぽいです。
これはあまり家に転がっているようなものではありませんが、無いと厳しいかもしれません。
プライヤーなどで代用できなくもないかもしれませんが…。
ビフォーアフター
ビフォー:取替前
シャワーは下から、ハンドル2つは上から固定されています。
シャワーはキャビネット内から下を覗けば何となく分かりましたが、ハンドル側の外し方は迷いました。
ハンドル側は分解図を見ながら上からアプローチしました。
アフター:取替後
取り付けは施工説明書があるのでその通りに取り付ければOKです!
なんだかスッキリしましたね!
元々は3穴の水栓だった為、一番右端の穴はメッキのふさぎ蓋でふさいでます。
また、シャワーの所も元の穴が大きいので、現行の水栓に合う穴サイズに変更するアダプターを使ってます。
(ふさぎ蓋も、アダプターも『THK31』にセットで入ってます)
- シャワー穴の大きさが変わる為アダプターを使って取り付けました。(水栓下にメッキの台座が出ます)
- 元の吐水ハンドル穴(右端)は使わない為メッキのふさぎ蓋で塞ぎました。
- 『サーモスタット水栓』から『シングルレバー水栓』に変わりました。
まとめ・管理人の所感
今回は取り付けを可能にするセット部材があった為、それを使ってあとは普通に水栓取替と言った流れで対応できました!
お客様にも大変に喜んで頂けました。
水栓にもふさぎふたセットにも取替要領書が入っているはずなので、ご検討されている方は事前にメーカーHPで確認してからやれそうか判断しても良いかと思います。
以上、洗面所のサーモ水栓取替についてでした。
少しでもご参考になると嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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