1995年頃以降に設置した浴室洗い場水栓で『お湯がぬるい・温度が変わらない』などの不具合が起きたら、もしかしたらこの記事が役に立つかもしれません。
『TH576S/温度調節ユニット』という部品で直りました。
ここでは『TMJ40CGX/壁付サーモ13』という水栓を例に詳細を見ていきたいと思います。
※当内容は不具合改善を約束するものではありませんので予めご了承願いますm(__)m
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どんな水栓が対象?
- TMG40型、TMG46型、TMG47型、TMJ40型、TMJ46型、TMJ47型、TMJ48型、TMY5型、TMY7型、TMY8型、TMY9型、TMY11型、TMY140型、TMY147型、TUM40型、TUMG40型、TUMJ40型、TUMJ47型、TUMJ48型 ほか。
下図のような外観であれば今回の『TMJ40CGX』と同じ構造の場合が多い為、多少部品や形状が違えど当記事と同様の修理になる可能性が高いです。
この機種はだいぶ年数が経っていたようで、この記事を書いた2023年2月には、TOTOのHPからもう図面が消えてしまっていました。
下記リンクを参考にお使いの水栓の部品を確認してみて下さい。
今回の不具合について
温度を調整している『サーモスタット』が劣化し、温度を調整できなくなっている可能性が高いです。
「お湯がぬるい・温度が変わらない」以外にも、こんな不具合としてご相談を頂きます。
- ハンドル操作が重い
- ハンドルを回すと「ギーギー」音がする
ハンドル操作が重くなったり異音がしだすのは、故障(温度調整ができなくなる)の前兆の為、交換を考えた方が良いかもしれません。
お湯と水の圧力バランスが違いすぎても、うまくサーモスタットが働かないことがありますので、一度止水栓で湯水の強さを調整してみるのも有効です。
基本的にお湯より水の方が強いことが多いので、お湯を全開にして、水はお湯の強さに合わせるくらいにすると合わせやすいです。
止水栓調整の際は、内側の『ー』を調節します。
・時計回し:閉める(弱くなる)
・半時計回し:開ける(強くなる)
外側の『ー』はフィルターです。水を止めずに開けると、水が噴き出しますので注意です。
不具合の関連部品について
左側ハンドルが利かなくなっている為、『温度調節ユニット』を交換します。
COM-ET HPより引用
古い水栓のようで図面が見れなくなってしまっていました。
今回は、以前対応した際のデータや昔の資料で部品品番にたどり着けました。
●TH576S/温度調節ユニット/¥7,550(税込¥8,305)
※価格は2023/02現在。
(似た品番が多いので注意して下さい。)
現場で部品の新旧比較すると、素材変更?やフィルターの追加が見られました。
作業について
いよいよ作業についてです。
ざっとした流れは…古いハンドルを外す⇒部品の押さえ金具を外す⇨部品交換交換といった流れになります。
細かく見ていきましょう。
作業前の注意
必ず元栓か止水栓で水を止めて下さい。
作業時間
私が作業する時は20~30分前後が多いです。
必要な道具
- タオル
- マイナスドライバー
- ウォーターポンププライヤー
- 温度計(濡れても大丈夫な物)
使うかもしれない道具
◆ハンドルがビス止め式の場合(作業手順②参照)
- 精密マイナスドライバーのような先が細いもの
- プラスドライバー
作業手順
ちなみに部品に取替要領書もついてましたのでリンク貼っておきますのでご参考下さい↓
①安全確認します。
元栓か止水栓で水を止めて、右のハンドルを回して水が止まっていることを確認します。
②ハンドルを引き抜きます。
横にグッと引っ張ります。
意外と固く力を掛ける場合があるので、抜けた時に勢い余って体勢を崩さないよう構えてから抜きます。
(機種によってはねじ止めしてある場合も有ります。※下記『ビス止め式の場合』参照)
◆ビス止め式の場合
COM-ET HPより引用
③インデックス(表示)を取り外します。
切れ目の所からそっと少し広げて横に抜きます。
広げすぎると割れてしまうので、注意して下さい。
④サーモユニットの押さえナットを外します。
押さえ金具を上側に回して緩めて外します。
固い場合はプライヤーで掴んで緩めます。
⑤サーモユニットを浮かせて取り外します。
切り欠き部にマイナスドライバーを入れて軽くひねると外しやすいです。
⑥新しいサーモユニットを取り付けます。
本体の凹とサーモユニットの凸(赤丸部)の位置が合うようにグッと押し込みます。
新しいサーモユニットを入れる前に、本体内部の汚れをタオルで拭いたり、サーモユニットを軽く濡らしたりグリスを付けたりすると入りやすいです。
押さえ金具を下側に締め込み固定します。
手で締めれる所まで締めて、最後プライヤーで『グッ』と締めます。
⑦インデックス(表示)を取り付ける
ナットの上に被せて軽く回すと、はまる場所があるのでそこで固定します。
⑧温度調整をする
ここで止水栓を開き、湯水を出せるようにします。
(後でやり直しになると面倒なので、この時点で触った所から漏水などがないか見ておくと良いです)
ハンドルを軽く被せてサーモユニットを回しつつ、温度計で『40℃』付近になる位置を探します。
40℃付近を見つけたら一度ハンドルを外し、ハンドルの『40』とインデックスの『ー』の位置を合わせて、ハンドルをグッと押し込みキチンと取り付けます。
⑨最終確認
作動確認と水漏れ確認し異常が無ければ完了です。
温度変化が問題無く機能していればよほど大丈夫ですが、もしも湯水の強さが極端に違う場合は、同じくらいの強さになるよう止水栓で調整した方が、より温度調整が安定します。
※上項『今回の不具合について』内に詳細記載してます。
まとめ・管理人の所感
記事を読んでなんとなくイメージできる方は挑戦してみても良いかもしれません。
もし挑戦される際は落ち着いて、工具も使いますのでケガにも気を付けて下さい。
今ホームセンターやネットを覗くと、安いメーカーさんだと1万そこらでサーモ水栓が売ってたりもします。
予算と状況と加味して考えてみるのが良いかもしれません。
恐らく修理の相場は15000~20000円程だと思います。
以上、サーモユニット交換でした。
少しでもご参考になると嬉しいです。
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